【手術②結腸切除】膵液漏はおきていた!緊急オペ

退院当日、異変は起こった。

朝から鳩尾付近に少し痛みがあった。

痛みが強くなってきたので、ナースコールで痛み止めをお願いしたが、忙しいようでなかなか届かず、そのまま朝食を取ることにした。

食べ始めた直後、お腹に激痛が走る。

 

あまりの痛さに、気づくと蹲って泣いていた。看護師さんが痛み止めをくれたが、それでも治まらない。

先生が来てくれ、エコーを取り、造影CTもとったが、この時点で異常は認められず。

胃痙攣ではないか、とのことで、念のため入院延長。。

退院日に何やってるんだ自分、、と恥ずかしく思ったが、その日の夜にも強い痛みがあった。

 

そして、翌日。再び異変が起きた。

急に強い痛みに襲われる。昨日の激痛を上回る痛さで、やむなく絶叫(相部屋だったので、周囲の方に申し訳なかった…)。

深呼吸をするように言われる。

お腹に大きな石があるような感覚。

頭がぼーっとしてきて、血圧の上が50や60まで下がった。嘔吐した。

 

原因不明で(通常より遅れて)膵液漏がおきていて、腹腔内で出血し、腸の細胞が一部壊死、血腫ができていた。

緊急オペで結腸の一部を切除することとなった。

 

後になって夫から聞くと、術後は顔色が真っ白で、死人のようであったと。

ご心配おかけしました。

 

【手術①膵体尾部切除】手術後の様子

数日間、熱が下がらなかった。

何より、こんなにも動けないとは、、。

だるくて動きたくないのもあるが、少しの動きで痛みが伴う。

 

そんな中、手術翌日からリハビリが始まる。

早くリハビリを開始した方が、体の回復が早まるとのことだった。

はじめは辛かったが、実際、日に日に動けるようになった。

 

お腹からはドレーン(管)が出ていて、漏れた膵液を体外へ排出できるようになっている。

尿管がとれ、ドレーンが抜け、点滴もとれて、もうすぐ退院!・・・のはずだった。

 

 

【手術①膵体尾部切除】手術当日 

手術前、担当の先生が病室まで声をかけに来てくれた。

手術室へ行く直前には夫が手を握ってくれて、私よりも夫の方が心配してくれているのだと思った。

 

手術室へ。

ヘアキャップを被り、本人確認をして入室。

まず背中から麻酔を入れられる。

次に、マスクを装着して麻酔を吸入する、、、

覚えているのはここまで。

 

気づくと夫に起こされてた。

「無事に終わったよ。頑張ったね。

 脾臓も血管も残せたよ!」

あぁ、そうなんだ、、、ありがとう、、

 

次に目覚めると、そこはICU

手術直後の人はICUという大部屋に集められ、24時間体制で見守られるとのこと。

たくさんの患者、スタッフがいるため、ガヤガヤしている。

話には聞いていてが、この時が一番つらい。

怠い、、熱い(熱が出ている)、、マスク着用が息苦しい、、

眠れない、、やたらと喉が渇く、、

 

でもそんなときは看護師さんが丁寧に対応してくれた。

あとは正直あまり覚えていない。

 

手術室に入ってから麻酔をかけられるまで、本当にあっという間で、その情景さえ思い出せないほど。緊張する間もなかったかな。

 

翌日になって、車椅子でICUから一般病棟へ移る。

 

 

 

手術において大事なこと

先生から言われた「手術において大事なこと」

1.安全であること

2.体の機能を残すこと

3.理容性(手術に伴う傷跡等)

 

こんなことを教えていただき、とてもいい先生だったんだと思う。

また、ほかにも印象に残っているのは

「手術すれば良くなると考えがちだが、悪くなることもある」という言葉。

(手術後に、この言葉を思い出すことになる)

 

 

 

【膵体尾部切除】手術を受ける病院が決まるまで

全部で3つの病院にかかった。

A病院→(紹介)B病院→(セカンドオピニオン)C病院

 

〇A病院

検診クリニックから紹介され、CT検査。

結果、癌ではなさそうだが、画像のモヤモヤした部分が少し怪しいので、

更に詳しい検査が必要と、B病院を紹介してもらう。

 

〇B病院

腹部エコーや超音波内視鏡検査を実施。

結果、漿液性嚢胞性腫瘍と診断される。

恐らくSPNであり、良性腫瘍ではあるが、数パーセントの確率で悪性の場合もあり、

また現時点で良性であっても、悪性へ変わることもあるとのこと。

よって、緊急性はないけれども、30歳という年齢を考えて、手術をすすめられる。

(ここで消化器内科から、消化器外科へ切り替わる)

腫瘍は膵尾部の方にあったので、手術は膵体尾部切除となる。

ここで一つ、重要な選択が生じた。脾臓も同時に切除するか否か。

B病院では、脾臓も同時に摘出する方針であった。

先生のご配慮で、セカンドオピニオンとして脾臓の温存を実施している病院を紹介してもらうことに。

 

〇C病院

私の病状でも、脾温存の膵体尾部切除術が行えるとのこと。すぐに受け入れてくださり、手術日も近い日程で可能とのことで、C病院で手術を受けることに決める。

 

 

 

 

膵体尾部良性腫瘍(SPN)はたまたま見つかった

仕事を辞めてから数年間、健康診断等を受けていなかったのと、

30歳という節目でもあったので、

2人目を出産した後、初めて人間ドックを受けてみることにした。

値段は高いけど、何もなければそれでよし!

家から近いクリニックを予約し、年末に受診。

 

検診結果はレターパックで届いた。

オールAかなと思いながら開けてみると、まず病院の紹介状が出てきた。

 ぬぬ、、、? 総合評価D!!!

『腹部エコーの結果、膵臓に石灰化を伴う大きな膵腫瘤の像が見られました。精密検査を受けてください…』

 …

頭が真っ白になるとは、まさにこのことか。

すぐさまネットで膵腫瘤について調べまくった。

 …

そして、自分の中では、膵炎だろうという結論に至る。ひとまず安心。

(↑実際は違った)

しかしながら、自覚症状がなくとも、病が潜んでいることもあるのだと、恐ろしかった。

ひとまず、明日にでも紹介先の病院を予約しよう。

はじめに

ブログを始めたきっかけは、

30歳で自分の膵臓に病気(SPN)が見つかったこと、

夫が片側顔面麻痺になったこと。

(↑夫は数ヶ月で治りました!)

 

私自身、病気について他の方のブログに助けてもらったので、

これから受ける自分の手術の経験が誰かの役に立てば幸い、

そして何より、自分の気持ちの整理と、記録のために記事を書こうと思う。