【手術③血管塞栓】脾動脈瘤ができた・・・また手術、でも前向きに
緊急オペで開腹したので、咳をするとお腹が張り裂けそうなくらい痛かった。
けれども、最初の手術後よりは、熱が早めに下がり、怠さも少なかった。
結腸の一部を切除したが、その部位ならば特に影響はないとのこと。
ちょっと大変なことになったけど、今度こそ順調に回復してくれれば・・・!
しかし、そうはいかず、膵液漏の悪さは止まらなかった。
緊急オペ後も、ドレーンから断続的に出血がみられた。
ある朝、濃いめの血液が出ていたので念のため造影CTをとることに。私は膵液漏の怖さをまだ知らず、また検査するなんて先生も大袈裟な~とさえ思っていた。
検査結果待ちで、病室で横になっていると、主治医の先生が静かにいらして、脾動脈に瘤ができているとの説明を受けた。
破裂すると大変だから、ベッドから動かないようにと。そして、至急、血管をつめる手術をすると伝えられる。
このときが一番辛かった。一瞬、先生を信じられなくなった。
こんなことになるなら脾臓を残すんじゃなかった、とさえ思った。
(看護師さんに、そんな愚痴を言ってしまった気もする。。ごめんなさい。)
そんななか、
不幸中の幸い、とはこのことであろうか。
血管塞栓術をしてくださった放射線科の先生が、とても腕のいい先生であった。
通常ならば、動脈瘤のあるところで血管を塞いでしまうが、巧みな技で血液の通りを
残したまま、コイルで瘤をかためてくれた。
そのおかげで、脾臓を再び救うことができた。
放射線科の先生は、外科の先生がせっかく残してくれた脾臓をダメにしてしまうわけにはいかない、とおっしゃっていた。
それを聞いて、自分自身が一番、脾臓を大事にしなきゃいけないと気づかされた。
残すんじゃなかったなどと、二度と言ってはいけないと思った。
私一人の健康のために、たくさんの人が尽力してくれたことに心より感謝いたします。