退院までは長い道のり

 

3週間のうちに手術を3度した。

3度の手術が終った後も、2週間ほどはドレーンからの出血を繰り返し、その間は恐怖との戦いだった。

またお腹の中で大量出血しているのではないか、新たに動脈瘤ができているのではないか、

このまま家族を残して死んでしまうのではないか、、。

 

夜、眠れないときは、自分の選択は正しかったのか、など考えても仕方ないことばかり頭に浮かんできて、暗闇の中一人泣いていた。

 

ひとまず、睡眠薬がもらえることが分かり、それからは薬に頼ることにした。眠れるようになってからは気持ちも楽になった。

それでも気持ちが堪えられなくなったときは、看護師さんが優しく受け止めてくれた。

 

病室で迎えた誕生日には、先生や看護師さんたちがお祝いの言葉をかけてくれた。

もちろん夫も、ケーキを持って会いに来てくれた。

不思議なことに、誕生日の翌日からはピタッと出血が止まった。

 

結局、1週間を予定していた入院は、1ヶ月半までのびることとなった。

つらい入院であったことは間違いない。

その一方で、たくさんの人と関わり、助けてもらったこの経験は、自分の人生において大きな意味を持ったと思う。

 

たくさんの人に感謝しています。

特に先生、ありがとうございました。